おはようございます。
いつもブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただき、ありがとうございます。
早いもので(と毎回書いているような気がしますが)
もう来週から「お彼岸」になります。
「彼岸」とは、
彼(か)の岸(きし)に到(いた)る、
つまり、「極楽世界に生まれるための、
修行期間」のことだといえます。
その修行方法として、お釈迦さまがお示しくださった
「六波羅蜜(ろくはらみつ)」については、
ここでも何度か書かせていただいておりますように、
布施(ふせ)、持戒(じかい)、忍辱(にんにく)、
精進(しょうじん)、禅定(ぜんしょう)、智慧(ちえ)
の6つですが、
なかでも最も大切なのは、1番目の
「布施」だと言われています。
ここで注意ですが、
「お布施」というのは
お坊さんに包む金品のことだけをいうのではありません。
人に施(ほどこ)しをする、
ということが「布施」です。
「無財の七施(むざいのしちせ)」というものも、
いつも紹介させていただきますが、
相手に、笑顔ややさしい言葉を向けることだって、
立派な「布施」ですし、
電車で席をゆずる、というのも
立派な「布施」です。
ぜひみなさんも、
お彼岸に先がけて、
この1週間、どんな小さなことでもいいので、
いちど毎日ひとつ「布施」
(相手になにかを施すこと)
をやってみてください。
そして、布施をしたのち、
ご自身がどうお感じになったかを
覚えておいてください。
本当の意味での布施ができていれば、
すがすがしい気持ち、
のようなものが残るはずです。
そうでなければ、
布施ができていない、ということになります。
ポイントとなる、そのちがいについての解説は、
また来週させていただきます。