おはようございます。
いつもブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただき、ありがとうございます。
今日は、禅宗のことば「一水四見(いっすいしけん)」
を紹介します。
これは、文字そのままですが、
1つの水にも(立場によって)4つの見方がある
ということです。
水は、我々人間にとっては、飲み水ですし、
魚にとっては、すみかになります。
また、餓鬼(がき)にとっては、
のどが渇いて飲もうと思っても火にかわる
苦しみの元ですし、
天女にとっては、自分を映す鏡となる。
というふうなことです。
簡単に言うと、
雨が降ったとしても、
農家の方からすると「恵みの雨」かもしれないし、
今日お出かけしようとしている人にとっては
残念な雨かもしれない。
悲しいことがあった人にとっては
涙のように映るかもしれません。
1つの物事をとってみても、
その人の置かれた立場によって
見え方がちがうということです。
人によって感じ方はちがうので、
自分の価値観を押しつけることなく
人付き合いすることも大切であろうと思います。