おはようございます。
いつもブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただき、ありがとうございます。
みなさんは、信仰をもっていますでしょうか。
お釈迦さまは、
自灯明(じとうみょう)、法灯明(ほうとうみょう)
というお言葉を遺されました。
これは、自らを灯(ともしび)にして生きよ、
法を灯(ともしび)にして生きよ、
という意味です。
自らをよりどころとして生き、
迷った時は、
法(仏の教えのこと)をよりどころとして生きなさい、
ということです。
人は迷うものですが、そのような時に、
自分なりの「芯」を持っておくことは大切です。
今日は、ロバ売りの親子という話を紹介します。
ロバを飼っていた父親と息子が、
そのロバを売りに行くため市場へ出かけました。
2人でロバを引いて歩いていると、
それを見た人が
「せっかくロバを連れているのに、
乗りもせずに歩いているなんてもったいない」
と言います。
なるほどと思い、父親は息子をロバに乗せます。
しばらく行くと別の人がこれを見て、
「元気な若者が楽をして親を歩かせるなんて、
ひどいじゃないか」と言うので、
なるほどと、今度は父親がロバに乗りました。
また別の者が見て、
「自分だけ楽をして子供を歩かせるとは悪い親だ。
いっしょにロバに乗ればいいだろう」と言いました。
それはそうだと、2人でロバに乗って行きます。
するとまた、
「2人も乗るなんて、重くてロバがかわいそうだ。
もっと楽にしてやればどうか」
と言う者がいました。
父親と息子は、こうすれば楽になるだろうと、
狩りの獲物を運ぶように、
1本の棒にロバの両足をくくりつけて吊り上げ、
2人で担いで歩いていきました。
しかし、不自然な姿勢を嫌がったロバが暴れだし、
暴れたロバは川に落ちて流されてしまいました。
結局親子は、苦労しただけで一文も得られなかったのです。
このようなことは往々にしてありますが、
自分を信じて行動し、
自分の信じる法(教え)を頼りに行動することが大切です。
他人の意見に左右されてばかりではいけないということですね。