お盆
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
いつもブログ「お坊さんの1分説法」をお読みいただき
本当にありがとうございます。
お盆の季節になりました。
仏教界では、最も忙しいシーズンです。
同時に日本人が最も仏教とかかわる時期でもあるかと思います。
一般的に、(特に関西地方の)お盆は、
8月13日~15日をさします。
お盆のはじまりは、
お釈迦さまの弟子である目蓮尊者の母親が
餓鬼道(がきどう)に堕ちていて、
(餓鬼道とは、地獄の次に苦しいと言われる世界です)
目蓮尊者が、その母親を救うために
お釈迦さまにその方法をたずね、
教えられた盂蘭盆会(うらぼんえ)を行った、というものです。
本来、お釈迦さまが説かれたのは
先祖供養だけではないのですが、
現在の日本では、先祖供養が中心になっています。
さて、目蓮尊者の母親が餓鬼道に堕ちた理由ですが、
目蓮尊者にとっては大変いいお母さんだったそうです。
しかし、お母さんは、わが子がかわいいあまり、
わが子に与えようと、人のものまで得たり、
他人に施しをしていなかった。
つまり私の子だけに優しかったというのです。
自分だけがよければいいのではありません。
同じように、
できれば、みなさんのお家のご先祖さまだけでなく、
ご近所さんやお世話になっている人のご先祖さままで
供養している気持ちで、
お手を合わせになっていただければ
最高のお盆の迎え方になるかとおもいます。
2016-08-09 06:21:26
武田信玄
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
いつもブログ「お坊さんの1分説法」をお読みいただき
本当にありがとうございます。
今、実は大河ドラマの真田丸にハマっています。
元々歴史好きということもあって、
毎週末の楽しみにしているのですが、
戦国時代に名を馳せた大名というのは
後々に加えられた伝説もあるかと思いますが、
大抵、はっとさせられる名言や教訓を遺しておられますね。
その中には仏教的な考え方をされていることばもあり、
そういった意味でも興味深いものがあります。
戦国大名のことばや伝説などを
時折紹介させていただこうかと思っています。
今日は、武田信玄公のお話をひとつ。
戦国最強と言われた武田の騎馬隊が信濃に兵を進めたとき、
一羽のハトが飛んできて、陣屋の木の枝に止まったそうです。
これを見て、家臣たちは大勝利の前兆だ!と喜びました。
当時、ハトは大変縁起のいい鳥と言われていました。
しかしなんと、信玄公はハトを撃ち落としてしまいます。
「何をするんですか」と驚く家臣たちに
「大事な戦の前に、つまらぬ迷信に左右されるな。
もっと腹を据えてかかれ。」
と叱ります。
そして続けて、
「一度そのような吉兆に頼ると、次の戦でも吉兆を求める。
戦のたびにハトなどやってくるはずもなく、
次の戦で吉兆が得られないと、兵たちは不安に陥る。
結局、あれこれの吉兆に惑わされる。
だから、最初にきっぱりとハトを撃ち落としたのだ。」
と言ったそうです。
迷信というのは単なる「とらわれ」です。
それに一喜一憂しては、ものごとの本質を見失う。
戦国最強と言われた騎馬隊をつくりあげた武田信玄公には、
仏教でいう「縁起(原因があるから結果がある)」
の思想がしっかり根付いていたのだとおもいます。
2016-07-26 10:28:09
お坊さんとお茶を飲む会
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
こんばんは。
いつもブログをお読みいただき
本当にありがとうございます。
先週のこうしん堂3周年記念セミナーで
少しお話しましたように、
これから月に1回、
こうしん堂におじゃまさせていただき
「お坊さんとお茶を飲む会」や
「お坊さんとのお悩み相談」
をさせていただこうと思っています。
ただいま計画中で、
詳細は近日中に公開させていただきますが、
月1回火曜日の夕方~夜を予定しています。
こうしん堂の薬膳茶を飲みながら、
気軽にみなさんとお話させてもらいたいと思っています。
よろしくお願いします(^o^)
2016-07-12 18:40:37
やさしい眼差しと笑顔
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
こんばんは。
いつもブログをお読みいただき
ありがとうございます。
日曜日、こうしん堂3周年記念セミナーで
「超入門仏教講座2」をさせていただきました。
まず、仏教とは、というところでは、
仏教は実は「科学的」な教えなんですよ、という話、
おしゃかさまが「四苦八苦」を説かれた話、
そして、仏教の根本教理である「三法印(さんぼういん)」
について話させていただきました。
次に、宗派とは、というところでは、
宗派がどうやってできていったのかを、
お釈迦さま説法の特徴や、
その後の仏教教団の性格などから
お話しさせていただきました。
最後に、今回のテーマである
「ストレスと共に生きる方法」として、
「身心一如(しんしんいちにょ)」を紹介。
心が疲れた時は体も疲れるように運動しよう、ということ、
また瞑想については「マインドフルネス」の体験、
そして、「六波羅蜜(ろくはらみつ)」の第一、「布施」の中でも
「無財の七施」について紹介させていただきました。
仏教とは、「行為」でもって「心」を浄めていく教えです。
ストレスがかかった、心が落ち込んだ時に
心の持ち方を変えよう、ということは難しいかもしれません。
そういう時に、「身心一如」、体を使って
「いいこと」、例えば世の中のためになることをしてみる
すると、心が少しでも浄化されていく。
そのことを少しずつでも心がけることで、
心に降りかかったストレスに負けることなく
過ごしていけるのではないか、
という提案をさせていただきました。
みなさん、やさしい眼差しと笑顔で聞いてくださいましたので、
とても話やすかったです。
少しでもお役に立てれば光栄ですし、
私にも、お話できてよかったという気持ちが残りました。
ありがとうございました。
2016-07-05 19:44:42
本山での研修
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
いつもブログをお読みいただき
ありがとうございます。
今は年に2度ある本山での研修中です。
本山に来ると毎回、修行時代を思い出し
(その時だけでも・・・)引き締まった思いがするものです。
さて、いよいよ今週末に
こうしん堂3周年記念セミナーで
お話をさせていただくのですが、
何を話そうかなと思いながら
研修の合間、本山の境内(けいだい)を歩いておりました。
まずはカンタンに「仏教とは」という話と、
意外と聞かれることの多い「宗派ってなにがちがうの?」
という話をしてみようかなと思いました。
前回(1年半前ですが)にお話させていただいた際にも
アンケートに質問をいただいていたので、その話を少し、
そして仏教の考え方を活かして
ストレスと「共に生きる」方法を一緒に考え
実践してみれればと思っています。
最後のはうまくできれば最高ですが
どういったものがよいか、1週間かけて研修の合間に
楽しめる内容を考えていきたいと思います。
ということで内容の告知になりましたが、
みなさんにお会いできるのを楽しみにしています。
梅雨ですが週末はいいお天気になればいいですね。
2016-06-28 07:01:07