太陽は
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
いつもブログ「お坊さんの1分説法」をお読みいただき
本当にありがとうございます。
9月になりました。
まだまだ暑いですが、朝晩は涼しくなってきましたね。
気温の変化が激しい季節でもありますので、
みなさんお体にお気をつけてお過ごしください。
さて、先週末、仏教学の学会で、東京に行って参りました。
会場は、東京大学。
なんとすごいところでするものだと思いましたが、
仏教学の世界では有名な先生方がたくさん
お話されていて、非常に勉強になりました。
といっても、ほとんどは難しすぎて
私にはついていけなかったですが。
何ごとも、高いレベルを見ると、
私もいつか、と思うのですが、
その思いのまま終わってしまうこともよくあります。
それはおそらく、
「よい機会が訪れたらやろう」
と思っているからなんだろうと思います。
今日は、知り合いのお坊さんが紹介されていた、
東井義雄(とういぎゆう)という浄土真宗のお坊さんの
ことばを紹介したいとおもいます。
太陽は
夜が明けるのを待って
昇るのではない
太陽が昇るから
夜が明けるのだ
2016-09-06 09:50:43
ご先祖さまとのキャッチボール
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
いつもブログ「お坊さんの1分説法」をお読みいただき
本当にありがとうございます。
お盆が終わりましたね。
ご先祖を迎えられ、ご供養をされた方も
多いかと思います。
今日は、ことばでは少し難しいのですが、
「往相回向(おうそうえこう)」と
「還相回向(げんそうえこう)」の話を
少しさせていただきます。
回向(えこう)とは、
よい行いを他に振り向けることをいいます。
たとえば、私の所属する浄土宗では
最上の行いである、お念仏をし、
得られた功徳(くどく)(=ご利益)を、
亡き先祖の供養の為に振り向ける
といった感じです。
この功徳には、
こちらから(ご先祖の方に)差し上げる回向と、
(ご先祖の方から)私たちに還ってくる回向があります。
それを、往相回向と還相回向というのです。
実は、お盆の最中、私のお世話になっているお寺の
奥様がお亡くなりになりました。
もちろん、そのお寺もお盆の年中行事があったので、
お盆が終わってから、お通夜、お葬式が行われました。
私も参列させていただき、お念仏をお唱えし、
その方に回向をさせていただきました。
今の話では、これが往相回向です。
みなさんが、お仏壇やお墓で、ご先祖を思い、
お手を合わせるのと同じです。
そして、お念仏をした私には、
その方が生前、何事にも一生懸命で、
周りへの気配りを絶やさず、
走り回っておられた姿が目に浮かびます。
私も、何事にも全力でがんばらなければいけないなと
いう気持ちになります。
この残った気持ちが、還相回向。
みなさんがお手を合わせた後、
ご先祖のこういうところを見習おうと感じたり、
笑顔を思い出して、いい気分になったり、
こちらに残る気持ち。
これが、(ご先祖から)私たちに還していただける
「還相回向」というものです。
仏さま、ご先祖さまとのキャッチボールのように
感じていただけたらいいかと思います。
2016-08-23 07:13:29
お盆
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
いつもブログ「お坊さんの1分説法」をお読みいただき
本当にありがとうございます。
お盆の季節になりました。
仏教界では、最も忙しいシーズンです。
同時に日本人が最も仏教とかかわる時期でもあるかと思います。
一般的に、(特に関西地方の)お盆は、
8月13日~15日をさします。
お盆のはじまりは、
お釈迦さまの弟子である目蓮尊者の母親が
餓鬼道(がきどう)に堕ちていて、
(餓鬼道とは、地獄の次に苦しいと言われる世界です)
目蓮尊者が、その母親を救うために
お釈迦さまにその方法をたずね、
教えられた盂蘭盆会(うらぼんえ)を行った、というものです。
本来、お釈迦さまが説かれたのは
先祖供養だけではないのですが、
現在の日本では、先祖供養が中心になっています。
さて、目蓮尊者の母親が餓鬼道に堕ちた理由ですが、
目蓮尊者にとっては大変いいお母さんだったそうです。
しかし、お母さんは、わが子がかわいいあまり、
わが子に与えようと、人のものまで得たり、
他人に施しをしていなかった。
つまり私の子だけに優しかったというのです。
自分だけがよければいいのではありません。
同じように、
できれば、みなさんのお家のご先祖さまだけでなく、
ご近所さんやお世話になっている人のご先祖さままで
供養している気持ちで、
お手を合わせになっていただければ
最高のお盆の迎え方になるかとおもいます。
2016-08-09 06:21:26
武田信玄
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
いつもブログ「お坊さんの1分説法」をお読みいただき
本当にありがとうございます。
今、実は大河ドラマの真田丸にハマっています。
元々歴史好きということもあって、
毎週末の楽しみにしているのですが、
戦国時代に名を馳せた大名というのは
後々に加えられた伝説もあるかと思いますが、
大抵、はっとさせられる名言や教訓を遺しておられますね。
その中には仏教的な考え方をされていることばもあり、
そういった意味でも興味深いものがあります。
戦国大名のことばや伝説などを
時折紹介させていただこうかと思っています。
今日は、武田信玄公のお話をひとつ。
戦国最強と言われた武田の騎馬隊が信濃に兵を進めたとき、
一羽のハトが飛んできて、陣屋の木の枝に止まったそうです。
これを見て、家臣たちは大勝利の前兆だ!と喜びました。
当時、ハトは大変縁起のいい鳥と言われていました。
しかしなんと、信玄公はハトを撃ち落としてしまいます。
「何をするんですか」と驚く家臣たちに
「大事な戦の前に、つまらぬ迷信に左右されるな。
もっと腹を据えてかかれ。」
と叱ります。
そして続けて、
「一度そのような吉兆に頼ると、次の戦でも吉兆を求める。
戦のたびにハトなどやってくるはずもなく、
次の戦で吉兆が得られないと、兵たちは不安に陥る。
結局、あれこれの吉兆に惑わされる。
だから、最初にきっぱりとハトを撃ち落としたのだ。」
と言ったそうです。
迷信というのは単なる「とらわれ」です。
それに一喜一憂しては、ものごとの本質を見失う。
戦国最強と言われた騎馬隊をつくりあげた武田信玄公には、
仏教でいう「縁起(原因があるから結果がある)」
の思想がしっかり根付いていたのだとおもいます。
2016-07-26 10:28:09
お坊さんとお茶を飲む会
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
こんばんは。
いつもブログをお読みいただき
本当にありがとうございます。
先週のこうしん堂3周年記念セミナーで
少しお話しましたように、
これから月に1回、
こうしん堂におじゃまさせていただき
「お坊さんとお茶を飲む会」や
「お坊さんとのお悩み相談」
をさせていただこうと思っています。
ただいま計画中で、
詳細は近日中に公開させていただきますが、
月1回火曜日の夕方~夜を予定しています。
こうしん堂の薬膳茶を飲みながら、
気軽にみなさんとお話させてもらいたいと思っています。
よろしくお願いします(^o^)
2016-07-12 18:40:37