おはようございます。
お坊さん、というとみなさんどんなイメージをお持ちでしょうか。
毎日修行されてるんですか?と聞かれることもありますが、想像される瀧行のような修行は、修行僧の間くらいしか、する機会は少ないです。
後は、毎日の読経や作務(さむ/掃除のことです)が修行です、と答える方もいらっしゃいますが、普段はそんなにたいしたことはしていないかもしれません。
さて、先日、心の持ち方について書かれた本を読んだのですが、
自分の感情を自分でコントロールすることが大切
とありました。
なかなか難しいことですが、仏教でもそれは大切なこととされています。
なにか嫌なことがあった時、かっとなって怒るのではなく、
一歩立ち止まって、耐えること。
また、納得いかない状況にある時、投げ出すのではなく、よりよい方向に向かうため努力すること。
これらのことはとても難しいですが、難しい分だけよい行いとされています。
そのようにして、何かできごとが起きた時、何通りもある自分の反応の中から、よりよい物を選ぶことが、仏教でいう「知恵」だとおもいます。
何かが起きたときに主体的に自分の心の持ち方を決めていくこと。
私もまだまだできていませんが、日常の中でできる修行のひとつだとおもいます。