おはようございます。
いつもブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただき、ありがとうございます。
昨日の台風はみなさん大丈夫でしたでしょうか。
被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。
さて、毎年この時期になるとお盆のお話をしますが、
みなさん、お墓参りなどに行かれる予定はありますでしょうか。
お墓参りでは、みなさんのご先祖さまはもちろんのこと、
直接のご先祖さまではない、
みんなのご先祖さまにも、お手を合わせていただければ
より良いんじゃないかと思います。
それは、お盆の由来というものは、
目蓮尊者(もくれんそんじゃ)というお釈迦さまの弟子が、
餓鬼道(がきどう/地獄の次に苦しい世界)に堕ちた
自分の母を救うために、
お坊さんを集めて供養をした、というところから始まる
のですが、
その、目蓮尊者の母がどうして餓鬼道に堕ちてしまったかというと、
自分(目蓮尊者)にとっては、大変優しかった母なのですが、
その母は、自分の子がかわいいあまりに、
自分の子にばかり特別扱いをしてしまい、
餓鬼道に堕ちてしまったというわけです。
その母を救うには、
お坊さんを集めて、すべての餓鬼に施しをしなさい、
とお釈迦さまはおっしゃったというわけです。
なので、みなさんも、
まずはそれぞれのご先祖さま、
そして、縁のある人々のご先祖さま、
そして、(まだ)縁のない人々のご先祖さまにも
お手を合わせていただくのが、
良い、お盆のお墓参りの作法だと考えています。