こんにちは。
いつもブログ「お坊さんの1分説法」をお読みいただき
本当にありがとうございます。
友人と話していると時々、
「お坊さん的ないい話を聞かせて」
と言われることがあるのですが、
その頻度と同じくらい、
「こんな名言聞いたんやけど、仏教でも一緒なん?」
と聞かれることがあります。
ことばの力とはやはり大きいのでしょう。
格言、名言には、宗教的、仏教的なものが多いように感じられるのも、
真理をついたことばだからこそなのでしょう。
ここで大事だと思うのが、仏教とは、実践の教えであるということです。
以前、毒矢のたとえのはなしを紹介させていただきました。
毒矢に撃たれたら、
なぜ、誰が、どうやって、私を撃ったのか
考えるより前に、
毒矢を抜いて治療するのが先でしょう。
この世で、多くの苦しみを抱えた私たちは、
苦しみの原因を考えることより、
その苦しみから逃れるのが先決といえるでしょう。
そのために、仏教では、
(お念仏や禅など)実践を勧めるのです。
世の中には様々な、格言、名言がありますが、
それらを聞いて仏教的な響きがするのは、
まさに「毒矢を抜いて治療する」一つの方法を
示してくれているからではないでしょうか。
今回、友人が気に入っていた
有名ですが、マザーテレサのことばを、最後に紹介します。
思考に気をつけなさい、
それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、
それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、
それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、
それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、
それはいつか運命になるから。