おはようございます。
いつもブログ「お坊さんの1分説法」をお読みいただき
本当にありがとうございます。
2週ほど更新が空いてしまいました。
申し訳ありません。
朝晩が涼しくなってきました。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますように、
お彼岸を終えて、気候が変わってきたように感じます。
さて、最近、個人的に大きな決断をしました。
それは「手放す」ことです。
近頃「断捨離」というものが流行っておりますが、
断捨離をした人はみな決まって「すっきりした」と
おっしゃいます。
心と体は一つ、身心一如(しんしんいちにょ)の話は
以前しましたが、
例えば生活空間でもそうで、
部屋が散らかっている人と、物が少なく整頓されている方では、
後者の方が平均して心の病にかかりにくいという
調査結果があるそうです。
やはり、毎日の視覚情報が無意識に脳にはたらくのでは
ないでしょうか。
そういう意味ではやはり「形から入る」というのも
正しいように思います。
宗教において重要なことは
「信仰(信じること)と実践(修行などに励むこと」
と言われますが、これも、
「信仰をもったから実践する」とは限りません。
「実践するうちに信仰心が生まれ、心のやすらぎが手に入る」
というのが、多くの宗教の考え方のように思います。
オウム真理教の事件以来(か、宗教者の怠慢が招いた結果かわかりませんが)、
日本では「宗教」というと、あまりよくないイメージをお持ちの方が
多いような気がします。
私は無宗教です、という声もよく聞きます。
しかし、ご自身のご先祖さまに手を合わせない方は少ないですし、
人生の節目では、色んな宗教とかかわってこられていると思います。
人は一人では生きていけませんから、
あらゆる人、あらゆる教えの影響を受けて生きています。
私は坊さんなので、「宗教」の中でも「仏教」になりますが、
仏教を正しくお伝えする仕事をこれからもさせていただきたいな
と思っております。
なにか私の決意表明のようになってしまいましたが、
「手放す」と、新しいものを手にすることができると言われます。
こころをほっとさせるのに形から入る、断捨離はおすすめです。