おはようございます。
先週、七夕ということに気づかず更新してしまいました。
1週おくれですが、
みなさん何か短冊に願いごとはされましたでしょうか?
実は、七夕も仏教と関係しておりまして、
昔、七夕は七月七日ではなかったそうですが、
仏教が日本に伝わって以来、
お盆の準備をする日(関東ではお盆の行事は7月に行われます)
として、七月七日になったという歴史があるそうです。
さて、仏教の中で、「願いごと」は、そのまま「願(がん)」といいます。
なかでも、最も有名な「願」、願いごとは、
「法蔵菩薩(ほうぞうぼさつ)の48願」
というものがあります。
これは、浄土宗や浄土真宗の根本になっている
偉大な教えなのですが、
カンタンに紹介してみたいとおもいます。
まず、菩薩というのは、仏を目指して修行中の者のことをいいます。
菩薩には53の位がありまして、われわれは一番下、
観音さま、お地蔵さん、は一番上の位です。
法蔵という名の菩薩が、48の誓願(せいがん)を建てられました。
「私は、・・・を達成しなければ、仏にはなりません。」
このような誓いを48されました。
これを、四十八願(しじゅうはちがん)といいます。
AKB48の48もここからとったと聞きましたが、本当でしょうか。
本当にカンタンに書いているので、端折ってしまいますが、
その中で、最も重要だとされているのが、
第18願。
野球のエースナンバーや、
また、あの人のカラオケの「おはこ」、
というのは「十八番」と書きますが、
それは(ほぼ確実に)ここからきています。
そして、その一番大事な「18願」とは、なんでしょうか?
それは、
「私は、苦しむ人々が、私の名前をとなえたならば、必ず浄土へ救う」
というものです。
(かなりカンタンに意訳しています)
法蔵菩薩は、大変長い期間修行され、「阿弥陀仏」という仏になりました。
先ほどの願いが達成しなければ仏にはならない、
と誓われているわけですから、
その48の誓願は、すべて成就(じょうじゅ)されているわけです。
もうおわかりでしょうか?
その十八番、第18願が、
「なむあみだぶつ」
そうとなえる者は、みな救うという、
法蔵菩薩あらため、阿弥陀仏の「願い」だったというわけです。