こんにちは。
先日、「栄養と料理」という雑誌で、「過敏性腸症候群」の権威と讃えられる医師の松枝啓さんのお話を読みました。
過敏性腸症候群とは、ストレスが発症にも悪化にも関係し、検査ではがんや潰瘍など異常は見つからないのに、腹痛や腹部不快感などを伴う便秘や下痢が長く続く状態のことです。
典型的な症状の例のひとつに、朝出勤前におなかが痛くなって遅刻しかけた・・・などがあります。
松枝さんは患者さんに、
「腸が敏感である、つまり脳が敏感で感受性が高いといえるので、こんな病気になってしまったと落ち込むことはない、感受性が高いのは得がたい才能だ。」と言われるそうです。
そして
「人生100点を目指さないで75点でよしと考えましょう。あなたが75点と思っても、ほかの人から見たら100点に達しているから大丈夫。」とも言われるそうです。
そんな松枝さんが大切にする格言は、
「無事之(これ)名馬」 です。
名馬でいるには無事(健康)でなくてはいけない、燃え尽きないように持続すれば平均してみると悪くない、と解釈しているそうです。
ストレスで胃腸に不調が起きる人に肩の力をぬく「75点主義」をすすめておられます。
栄養相談の場でも、
ご自身の体のことを真剣に考えて、食生活改善を最初すごく頑張って、完璧に頑張りすぎて、ストレスになってきてしまい疲れてやめてしまう方がいらっしゃいます。
すごく前向きな気持ちがあったはずなのに・・・とてももったいない話です。
まずは100点を目指さないでください。
もう少しやってみたいな・・・と思うくらいがちょうどいいです。
(わかっていても、最初は頑張りたい気持ちが強く難しいものなので、しっかり意識して実行してください。)
続けられると達成感がわき、楽しくなってきます。
少しずつ「続けるコツ」をつかめてきます。
ダイエットしたいけど、夕食を食べすぎてしまう。。。
では、食べる量は同じだけれど、最初の一口はしっかりと30回噛んでみよう、など。
まずは結果(体重や血液検査値)にこだわらず、続けてください。
出来たことを記録して人に見せたり報告することも、モチベーションアップにつながります。
(ぜひ管理栄養士などにも見せてくださいね ^^)
いやなことは続きません。
私は続けられてこそ本物になると考えています。
なげやりにならず、がんばりすぎず・・・
楽しいはずの食事をストレスにしないことが、食事でからだを健康にするための成功の鍵になります。