おはようございます。
今日は節分ですね。
節分とは、季「節」の「分」かれ目のことを言うそうです。
立春(冬至と春分の日の中間の日)、立夏、立秋、立冬
のそれぞれ前日、本来は1年に4回あったそうですが、
日本では、立春は1年の始まりとされていたので、
次第に、新年の前日、今で言う大晦日のようなものとして、
節分といえば、この春の節分をさすようになっていったそうです。
また、立春の前日ということなので、
節分は2月3日に限った訳ではないそうで、
こよみの関係で、10年後ぐらいには2月2日になる年も
出てくるそうです。
さて、節分には、「鬼は外!福は内!」のかけ声に合わせて、
邪気払いの豆をまきます。
そのかけ声を万葉仮名で表現したものとして、
おにはそと ふくはうち
「遠仁者疎道 不苦者有智」
というものがあります。
江戸時代の儒学者のことばと言われていますが、
「仁(じん)に遠き者は道に疎(うと)し 苦しまざる者は智有り」
と読み下します。
「仁」は慈(いつく)しみのことで、
「人」のことも意味するので、
慈しみの心から遠ざかるようであれば、
人としての道に疎(うと)くなってしまう。
また、苦しいことにめげず、
目標に向かって前進する勇気を持てば、知恵が生まれる。
という意味に理解できます。
思いやりの心を忘れてしまうことが「鬼」で、
困難に負けないことが「福」を呼ぶのだ
ということだと思います。
思いやりのない心(鬼)を外に追い払い、
困難に負けない心(福)を胸の内に秘め、
新しい季節を迎えたいものですね。