いつも、こうしん堂ブログ「漢方・薬膳こばなし」を
お読み頂きありがとうございます。
実は、すでに11月7日「立冬」を迎えています。
びっくりですね!
11月に入っても暖かい日が続いていたので、前もって
「立冬」について書き込むのを忘れていました。
暦の上では「冬」が始まったということになります。
ということで、冬といえば「冷え」が気になるのでは
ないでしょうか?
本日は、「四逆」という単語から書かせて頂きたいと
思います。
漢方処方では、「四逆散」や「四逆湯」はまさにです。
四逆は、たせば4本になる手足が冷えてしまっていることを
あらわしています。
もちろん、両方とも冷えに効果的に使われますが、使われる
体質や生薬構成は、まったく違います。
詳しい構成生薬は、是非調べて頂ければと思いますが、
「四逆湯」は温めるはたらきが、ある生薬が配合されて
います。「当帰四逆加呉シュユ生姜湯」もやはり温める生薬が
配合されています。
それに対して「四逆散」は、ストレスや自律神経のトラブル
によく使われますが、四逆という名前がついています。
しかし、この処方で「冷え」が改善することもあるのです。
ストレスにより「気のめぐり」がわるくなり冷えにつながった
そんなとき有効的な処方です。もちろん「四逆散」を基本にした
処方も沢山あります。
今回は、二つの処方から書かせて頂きましたが、
今回ふれさせて頂きました他にも、「気虚」「血虚」「お血」
「水滞」など様々な原因がが関係していることも多く、
さらには、いくつかの原因が絡み合っていることも多いので、
単純に「冷え」=「この処方」という訳にはいかないのです。
しっかりと、体質にあった漢方で体質改善をはかることが
大切かと思います。
そして、「冷え」というのは、そんなに簡単に物ではないという
ことも是非しっていただければと思います。
ということで、本日はここまで
また水曜日に・・・・