おはようございます。
先週、みなしごサーヤのおはなしを紹介しました。
前々回のさいごにも書きましたが、
布施行は「してあげるのではなく喜んですることがポイント」です。
それは、「見返りを期待する布施は布施ではない」
ということも、お経に説かれているからです。
そして、その「見返り」の中には感謝のことばも含まれます。
例えば車で対向車を「待ってあげた」時に、
相手が何食わぬ顔で通って行ってしまったとします。
そのときに、
「礼ぐらいすればいいのに」
「クラクションぐらい鳴らせばいいのに」
と思ってしまうことはないですか?
そうなると、せっかくした布施行が
イライラのもとになってしまいますね。
相手からのお礼という見返りを求めてしまうと
布施行にはなりません。
どうせ相手のために何かするなら、
布施すること自体を楽しもう、ということのようです。
人のために何かをしたくなる瞬間はきっと誰にでもあると思います。
その気持ちが浮かんだときには、
ぜひもう一歩進んで、
人のために何かをして、あなたの期待する反応がなかったとしても、
それでもその何かをしよう、
という気持ちで行うようにしましょう。
そのように思いを変えるだけで、その行動は、尊い布施行になるのです。