おはようございます。
先週の最後、人間界に生まれたことを感謝して
精一杯生きましょうということを書きました。
今日は「ありがとう」について書きます。
「ありがとう」という言葉、みなさんご存じだと
思いますが、「有り難う」と書きます。
あることが難しい(めったにない)、
相手のしてくれたことが、めったにないほどすごいことだ
という意味です。
さて、この「有り難し」という表現は、実は仏教からきていると言われます。
『法句経(ほっくきょう)』というお経の中に、
次のような一文があります。
「人の生を 享(う)くるは難く やがて死すべきもの 今いのちあるは 有り難し」
前回書いた、六道を輪廻(りんね)するうちで、
人間界に生まれることは、めったにないことです。
お釈迦さまは、弟子たちに、人として生まれるのはどれほど
「有り難い」ことか、次のように説いています。
大海があって、そこに目の見えない亀がいる。
その大海には、小さな穴のあいた丸太がたった1本ただよっている。
その亀がたまたま水面に顔を出した時、ちょうどその丸太の小さな穴に
顔を入れることがあるだろうか。
人としてこの世に生まれるのは、それよりも難しい、
有り難いことなんだよ。
その「有り難い」人間界に生まれても我々は「やがて死す」
わけですから、今この瞬間が、いかに「有り難い」ものなのか
がわかりますね。
一瞬一瞬を大切に生きましょう。